海外FX業者であるXMには、利用者が守るべき詳細な利用規約(Terms & Conditions)が存在します。

利用規約が英語で書かれているから読めないな



今回は規約に書かれている内容を事細かく説明していくよ
XMの利用規約は、口座開設や取引に関するルール、入出金手続き、禁止される行為、違反時の対処など多岐にわたる項目で構成されています。主な構成としては以下のようなものがあります。
- 口座の管理・運用に関するルール
- 入出金・資金管理に関するルール
- 取引の実行と禁止事項
- 違反時の措置



かなり詳細に書かれているけど、結局は「安全で公正な取引環境を維持するために、悪質な抜け穴探しは禁止」という点に集約されているよ
本記事では、XMの利用規約に明記された「禁止行為」をわかりやすく整理し、アカウント管理から入出金、取引手法まで、具体的に避けるべきポイントを解説します。
XMで禁止行為を行うとどうなる?





XMで禁止行為をしたらどうなっちゃうの?



出金やボーナス、口座/アカウントにそれぞれペナルティが発生する可能性があるんだ
利益の没収(取り消し)
比較的軽度の違反の場合でも、それまでに得た利益は没収されることがあります。せっかく積み上げた利益を失うのは精神的ダメージが大きく、ペナルティとして十分な抑止力となります。
これは一種のトレード取り消しであり、不正が行われなかった状態に口座残高が巻き戻される形です。
ボーナス・XMPの没収
不正取得があった場合、付与されていたボーナスやポイントは全て剥奪されます。ボーナス利用中に違反が発覚すれば、そのボーナスは即時消滅し、場合によっては獲得済みの利益も上記の通り取り消されます。
ロイヤルティプログラムのXMPについても同様で、不正に貯めたポイントは無効化されます。これらは当然の措置ですが、違反するとせっかくのXMの特典も全て水の泡になる点を覚えておきましょう。



なんだか思ったよりも軽いね?



比較的悪質度が低い場合にこれらになることが多いね、次からはもっと思い違反をした時のペナルティだよ
出金拒否・出金制限
違反内容によっては、出金そのものが拒否されるケースもあります。特に不正による利益だけでなく「元々入金した自己資金」すら引き出せなくなる可能性もあるため注意が必要です。
ただし一般的には、違反による利益やボーナス分を差し引いた上で残余の自己資金は返金されることが多いようです。
このように、利用者に秘密保持を求めた上で元本返金に応じるのがXMの一般的対応とされます。合意に応じなければ返金されないので、現実問題としてユーザーは従わざるを得ません。
口座の凍結(利用停止)
XMが科すペナルティの中で最も重いのが口座凍結です。口座が凍結されると入出金や取引は一切できなくなり、実質的にその口座は使用不能となります。



凍結されても出金できることもあるよ
当然ボーナスも消滅し、出金も不可能(または制限付き)になります。さらに悪質なケースでは、その利用者は二度とXMで取引ができないよう永久にアカウント停止処分となる可能性もあります。
XM側が全取引口座を閉鎖し、将来的な新規口座開設も受け付けない措置です。こうなると事実上XMから追放される形になるため、絶対に避けなければなりません。


取引履歴の調査・第三者への報告
XMは不正の疑いがある場合、該当アカウントの取引履歴を詳細に調査します。その上で必要と判断すれば関係当局や提携機関に報告する権利も留保しています。



ただ、通常の個人トレーダーの違反なら内部処理(利益没収・口座閉鎖)で完結することがほとんどかもね
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XMアカウント関連の禁止事項


XMでは1人のユーザーが最大8つまで取引口座を開設可能です。これは異なる口座タイプを使い分けたり資金管理をしやすくするために許容されています。しかし、この複数口座を不正に利用する行為は厳しく禁止されています。
複数口座間での両建て取引
XMは同一口座内でのヘッジ(両建て)は許可していますが、別の口座間で両建てすることを明確に禁止しています。また、他社のFX口座とXM口座を使って両建てすることも禁止されており、発覚すれば規約違反となります。
同一口座間の両建て | |
---|---|
複数口座間の両建て | |
複数業者間の両建て |
これは後述するゼロカット悪用を防ぐ目的があり、XMを含む多くの海外FX業者はゼロカットシステムの盲点を突く両建て行為を禁止しているのです
組織的な複数名義での両建て
複数の利用者が結託し、お互いの口座で反対売買を行うような組織的な両建て取引も禁止事項です。



でも相殺するなら結局変わらないんじゃないの?



あとでも紹介するけどゼロカットを利用することで、利益の方が大きくなるような仕組みになっているんだ
不正な登録・代理取引
XMでは口座開設時に厳格な本人確認を行っており、虚偽の個人情報で登録することや、第三者名義で口座を開設することは認められていません。
また口座名義人以外の第三者がその口座で取引を行うこと(いわゆる代理売買)も禁止されています。規約上も「MT4マルチターミナルを使って自分以外の口座を管理・取引してはならない」と明記されています。
第三者名義の口座に関する禁止行為
- 口座開設
- 代理売買
- ログイン(不正アクセス)
- 入出金
VPN等による地域制限
XMは国ごとにサービス提供制限があり、たとえばアメリカ居住者にはサービス提供しない旨を明示しています。



サービスを提供していない国はXM登録時に選択できない国だよ
そのため居住地を偽装するような行為(VPNで禁止地域からアクセスする等)は契約違反となる可能性があります。
XM側でもIPアドレスやアクセス元情報で不審なパターンを検知すれば、口座開設を拒否したり凍結措置を取る可能性があります。
XMの入出金に関する禁止行為


第三者への入出金
入金は必ず口座名義本人からの送金でなければならず、第三者からの入金は受け付けられません。
XM側は入金処理前に「送金者がお客様本人(または正式な代理人)であること」に満足できない場合、資金を口座に反映せず差し戻す権利を留保しています。
出金についても原則として入金元と同じ名義・同じ経路にのみ送金されます。
XMは「入金額までは入金と同一方法で出金しなければならない」と定めており、これは資金の不正移転を防ぐAML対策の一環です。




過度に不自然な入出金
XMはブローカーであり送金サービスではありません。ほとんど取引を行わずに大きな額を入金・即出金するといった行為は、マネーロンダリングを疑われ口座調査の対象となりえます。
また、第三者間の送金代わりにXM口座を介するような利用(AさんがXM口座に入金→取引せずBさん名義の口座に出金)は明確な規約違反です。



第三者名義の口座へ出金しようとしても拒否されるからね
実際にXM公式も「入金額までは入金元と同じ方法で出金する必要がある」と述べており、異なる人・経路への資金移転を防いでいます。
チャージバック
チャージバック(Chargeback)とは
クレジットカード/デビットカード決済において、カード名義人が「利用した覚えがない」「二重請求された」などの理由でカード会社へ支払いの取り消しを申請し、取引を強制的に取り消してもらう手続きです。
チャージバックはカード利用者を保護する制度ですが、XM口座への入金を取り消すと厳しいペナルティに直結します。
USD 150の手数料負担+口座凍結
正当な理由であっても、まずはXMサポートへ相談し、自己判断でカード会社に連絡しないようご注意ください。
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XMの取引に関する禁止事項


ゼロカットの悪用
前述のように、複数口座(あるいは他社口座)を使って買いと売りのポジションを同時に持つことは禁止です。
特にXMのゼロカット制度とボーナスを悪用し、一方の口座の損失をゼロカットで帳消しにしながらもう一方の口座でノーリスクで利益を得るような行為は重大な違反とみなされます。



複数口座でそれぞれ1万円分の両建てをして、買い方向に2万円分の利益が出た場合を考えてみよう
損益 | ゼロカット適用後 | |
---|---|---|
A口座 (買い) | +2万円 | +2万円 |
B口座 (売り) | -2万円 | -1万円 |
A口座では2万円分の利益がそのまま適用され、B口座ではゼロカットにより元の資金である1万円分の損失が適用されます。そのため、ゼロカット適用後では必ず利益が出てしまいます。
こうした裁定的な両建てスキームは過去に一部で行われていましたが現在は検知・対処されますので、絶対に行わないでください。
アービトラージ
アービトラージとは:
価格差や金利差を利用してリスクなく利益を得ようとする取引手法です。
XMでは価格遅延や異なる市場間のレート差を狙った取引は全て禁止事項とされています。
こちらも理論上ノーリスクで利益を得られてしまうため公平性に欠ける取引として禁止されています。
接続遅延・サーバーエラーを狙った取引
アクセス集中やサーバーダウンなどでレート配信が遅延したり誤表示になるケースを利用する行為も禁止です。
偶発的に有利なレートで約定してしまうのは問題ありませんが、それのみを意図的に狙うことは禁止とされています。こうした明白な不正行為は誰にでも不正と分かるため、絶対に行わないようにしましょう
週明け窓開けのみを狙った取引
土日にクローズしていたマーケットが週明けに再開する際、大きく価格が飛ぶ「窓開け」が起こることがあります。その窓の埋め戻し「だけ」を狙って高レバレッジ勝負をする取引も禁止されています。
短時間で大きな利益を狙えますが、一方向に賭けて当たればノーリスク利益という点で不公平であり、XMではこのような窓埋め専門のトレードを禁止事項にしています



窓開けはしないほうがいいの?



窓開け自体を禁止しているわけじゃないから、普段の取引と同程度の取引量や頻度なら問題ないよ
経済指標発表時のみを狙った取引
米国雇用統計やFOMCなどの重要指標発表時には相場が急変動するため、そのタイミング「だけ」エントリーして大きな利益を狙う手法があります。
しかしXMでは、重要指標発表の時刻にしか取引しないようなパターンは不正と見なされるため注意が必要です。
通常の取引をしていて指標時にポジションを持つのは問題ありませんが、指標発表の瞬間だけを狙う取引ばかり繰り返すようだと規約違反と判定される恐れがあります。これはシステム遅延による有利約定を狙う行為と紙一重であり、公平性を欠くためです。



これもいつもの取引と同様の内容なら問題ないよ
過度に高速・大量の取引
XMはスキャルピング(一瞬の小幅利ザヤ狙い)自体は公認しています。しかし、システムに異常な負荷をかけるような取引は別途禁止事項です。
これは主に自動売買プログラムによる異常高速取引(HFT)で発生しがちな問題ですが、XM側で検知されれば口座停止等の措置が取られるでしょう。



EAを使わなくても明らかに大量で高頻度な取引は避けるようにしようね
通常の範囲で素早いエントリー/決済を行うことは問題ありませんが、「明らかに人間離れした頻度・数量で注文を出し続ける」といった行為は控えてください。
ボーナス・XMP(ポイント)の不正取得
XMは口座開設ボーナスや入金ボーナス、取引ロイヤルティポイント(XMP)など豪華な特典を提供しています。これらを不正に取得・濫用する行為も禁止です。



代表的なのはアカウントをいくつも作って口座開設ボーナスを不正に得る行為だね
XM側も不正取得が疑われる場合はボーナスやポイントの提供を停止し、酷い場合は利益没収や口座閉鎖の対象としています。ボーナスは正当に活用する範囲で楽しみ、不正な利用はしないようにしましょう。


XMの自動売買(EA)利用に関する制限と禁止事項


XMではMT4/MT5上で稼働するEAの利用自体は認められています。ですが、通常の取引同様にEAでも禁止されている取引内容があることを覚えておきましょう。
禁止事項を自動化
EAのロジックによっては、ユーザーが意図せずとも結果的に規約違反の取引パターンになる恐れがあります。
XMのサーバーと他社の価格配信のタイムラグをついたようなEAは、前述の通り取引無効化の対象となります。EAを導入する際は、その手法が禁止事項に抵触しないか十分確認しましょう。
人工知能ソフトウェア
「人工知能による解析」を目的とすると判断したソフトウェアの使用を厳格に禁止しています。
55.2 人工知能ソフトウェア
当社が単独の裁量で「人工知能による解析」を目的とすると判断したソフトウェアの使用を厳格に禁止します。そのようなソフトウェアが実際に使用されたと当社が判断した場合、アクセス遮断や口座解約などの厳正な措置を取ります 。
この条項は、AIを悪用して遅延裁定や誤表示を突く不正行為を未然に防ぐために設けられています。



仕様や規約内容で不明点があれば、自己判断せずサポートへ聞いてみてね
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XMのその他に禁止される不正行為


スプーフィング
スプーフィングとは:
大量の買い注文や売り注文を実行するつもりもないのに市場に出し、直前でキャンセルすることで価格を誘導する手法です。
アルゴリズムやボットを使い見せ玉注文を出すことで需給の誤った印象を与え、価格を有利な方向に動かしてからキャンセルして利益を得ます。
株式や先物市場で問題となる行為ですが、相場操縦の一種として明確に違法です。XMのような店頭FXでは市場板を直接操作することはできませんが、たとえば流動性の低いCFD銘柄に意図的に大口注文を入れてレートを動かすような行為があれば、同様に罰せられるでしょう。
レイヤリング



レイヤリングもスプーフィングの一種だよ
レイヤリングとは
複数の価格帯にわたり階層的に見せ玉注文を配置する手口を指します。
実際に約定させる気のない大量の注文を板に積み上げて市場に厚みを偽装し、他者の注文を誘発しておいてから一斉にキャンセルするというものです。
実例として、野村證券のトレーダーが国債先物で安値で買いたいがために大量の売り見せ玉を置き、他の売り注文を誘発させて自分は安値で買い、直後に見せ玉をキャンセルして価格が戻ったところで売り抜けたというケースがあります。



結果的にどうなったの?



もちろん発覚し証券会社は処罰を受けたよ。意図的な見せ注文で他者を欺く行為は、どの市場であっても禁止だからね。
そのほか相場操縦全般
上記以外にも相場を操作するような行為は全面的に禁止されています。
- 虚偽の情報を流布して価格変動を起こす(風説の流布)行為
- 取引高を操作して人気があるように見せかける行為
- 特定の価格帯を維持するために売買を繰り返す行為
XMの取引環境では基本的に顧客=XMとの相対取引なので、他の市場参加者を直接欺くことは難しいですが、XMに対して不正な利益を狙う行為(例えば、システムエラーを誘発させるようなハッキング的取引など)は同様に厳禁です。
【FAQ】XMの禁止事項についてよくある質問


XMで同一アカウントで複数デバイスから同時ログインしても大丈夫ですか?
特に禁止されていませんが、あまりに頻繁・大量の接続は不正アクセスとみなされ、アカウント凍結の対象となることがあります。
XMの凍結済み口座からの出金は可能ですか?
凍結内容によりますが、今回紹介したような禁止行為を行なっての凍結では出金が拒否されるケースが多くなります。
XMデモ口座における禁止行為は実口座と同じですか?
はい、デモ口座でも不正行為が検知されればアカウント停止や取引否認が行われます。
XMでのVPS(仮想専用サーバー)からの接続に制限はありますか?
デモ・実口座ともにVPS接続自体は許可されていますが、VPSを用いた不正高速取引は検知対象です。
XMで友人・知人へのXM紹介で注意すべき禁止表現は?
「絶対に儲かる」「リスクゼロで稼げる」など誇大・虚偽の表現で勧誘すると、アフィリエイト規約違反になります。
自作インジケーターやEAの配布・販売は許可されていますか?
基本的に禁止されていません。ですが、「XM公認」などを謳うと商標権侵害やアフィリエイト規約違反となります。
XMの禁止事項まとめ





最後に理解した項目にチェックをして確認しよう
XM 利用チェックリスト
👤アカウント管理
💱資金管理
⚖️取引スタイル
🤖EA運用
📊市場操作防止
🔗アフィリエイト
📞サポート&更新
XMでトラブルなく長く取引を続ける鍵は、規約違反を「知らずに」ではなく「意識的に避ける」ことです。
本記事でご紹介したアクセスコード管理、複数口座運用、入出金ルール、チャージバック禁止、そして禁止取引手法の各ポイントを守れば、利益没収や口座凍結などの重大なペナルティを回避できます。
定期的に最新の規約をチェックし、健全かつ透明性の高い取引を心がけてください。
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