Exnessの両建てについては、解説記事によって書いてあることが正反対です。「複数口座も他社間もすべて許可されている」と書くサイトもあれば、「複数口座間と他社口座との両建ては禁止」と書くサイトもあります。
食い違うのは、どこも顧客契約の条文を示していないからです。実際には「禁止か許可か」の二択ではなく、やり方は自由・線は目的で引かれているという構造になっています。
坂本彩花結局、複数口座で両建てしてもいいの?だめなの?



口座を分けること自体は自由だよ。禁止されるのは「市場リスクを取る気がないのに利益だけ取りに行く形」のほう。条文にそう書いてあるの
この記事では、Exnessの公式ヘルプと顧客契約の原文だけを根拠に、3つの両建てパターンそれぞれの扱いを整理します。あわせて、両建てで一番効いてくる往復コストも、公式の銘柄データから実数で出します。
- 出典: Exness公式ヘルプ(日本語版)/顧客契約 Version: 24 July 2026 /038/取引コストと必要証拠金は公式サイトの銘柄データの実測値
- 日本の居住者が契約する法人は Exness (SC) Ltd(セーシェルFSA・ライセンス番号 SD025)
- 検証日: 2026年9月10日
Exness(エクスネス)の両建ての結論|3パターンで扱いが違う


両建ては「どこで建てるか」で3つに分かれます。Exnessの扱いは、この3つでそれぞれ違います。


| パターン | 扱い | 必要証拠金 | 根拠 |
|---|---|---|---|
| 同一口座内 | 公式機能 | 完全ヘッジなら0 | 公式ヘルプ「ヘッジされた注文」 |
| 複数口座間(同じPA内) | 口座を分けること自体は自由 | それぞれの口座で発生 | サポート回答・公式ヘルプ |
| 複数業者間 | Exness側に禁じる条文はない | 各社で発生 | 相手業者の規約しだい |
ただし、この3つのどれであっても「市場リスクを取らずに利益だけを取りに行く形」は、顧客契約 PART C 2.5条の禁止類型に当たります。「パターン」で線が引かれているのではなく、「目的」で引かれている点が重要です。
「禁止事項がない」と「何をしてもいい」は別
Exnessの規約には「両建て禁止」という条文がありません。ここまでは事実です。
しかし PART C 2.5条は、手法名ではなく禁止される取引の「型」を19種類挙げており、その中に次の3つが含まれます。
- internal hedging within the Client’s account and/or in coordination with other parties|顧客の口座内でのヘッジ、および他者と協調して行うヘッジ
- hedging in bad faith|悪意あるヘッジ
- exploitation of our ‘negative balance’ policy|マイナス残高保護(ゼロカット)の悪用
つまり両建てという手法が禁止されているのではなく、両建てを使って作る「リスクのない状態」が禁止されているということです。同じ2口座の両建てでも、相場観にもとづくヘッジと、はじめから片方を飛ばす前提で組んだものとでは、規約上まったく別に扱われます。


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そもそも両建てとは|3つの目的と、向かない場面


両建て(ヘッジ)は、同じ銘柄の買いポジションと売りポジションを同時に持つことです。買いと売りの損益が相殺されるため、その時点の損益がいったん固定されます。
両建てが使われる3つの目的
- 含み損を一時的に固定する|切りたくないポジションがあるとき、反対のポジションで損益を止めて考える時間を作る
- 長期と短期を分ける|長期の建玉を保ったまま、短期の逆張りを別に回す
- イベント前に方向を決め打ちしない|値が飛ぶ可能性がある場面で、どちらに動いても即死しない状態にしておく
いずれも「相場観がある上で、リスクの取り方を調整する」使い方です。この範囲であれば、規約上まったく問題になりません。
両建てが向かない場面
- 方向に確信があるとき|片方を持てば済む。両建てにするとコストだけ2倍になる
- コストを回収できる値幅が見込めないとき|スプレッドと手数料が2ポジション分かかるので、小さな値幅では最初から負けている
- 決済の計画がないとき|両建ては「解くとき」に必要証拠金が復活する。順番を決めていないと、解いた瞬間に資金が足りなくなる



損益が固定されるなら、とりあえず両建てしておけば安全なんじゃないの?



固定されるのは損益だけで、コストは止まらないの。持っているあいだスプレッド分は先に払っているし、決済のタイミングを先送りしているだけになりがちだよ
国内FXとの違い
国内のFX業者では、同一口座内の両建てに両方のポジション分の証拠金を求める会社があります。Exnessを含む海外FX業者の多くは、完全ヘッジなら必要証拠金を0にする方式です。
この差があるため、「海外FXの両建ては有利」と紹介されやすいという構図になっています。次の章から、パターンごとに詳しく見ていきます。
Exness(エクスネス)の同一口座内の両建て|必要証拠金0は公式スペック


1つの取引口座の中で、同じ銘柄の買いと売りを同時に持つ形です。3パターンの中で唯一「公式機能」と言い切れるで、Exnessの公式ヘルプが仕様として説明しています。
完全ヘッジなら必要証拠金は確保されない


公式ヘルプ「ヘッジされた注文」の記載です。完全ヘッジ(同一銘柄・同一数量の売買)なら「すべての口座タイプで、ヘッジ注文に対して必要証拠金は確保されません」、部分ヘッジ(数量が違う)なら「必要証拠金は、未相殺部分のみ」となります。
公式サイトの銘柄データを確認しても、5つの口座タイプすべて・全銘柄で「ヘッジ時の必要証拠金」は0でした。口座タイプによる差はありません。
たとえば買い2ロット・売り3ロットなら、相殺される2ロット分は0で、差分の1ロット分にだけ必要証拠金がかかります。
ドル円をレバレッジ1:2,000で1ロット(10万通貨)持つ場合の必要証拠金は、1ドル150円なら 100,000 × 150 ÷ 2,000 = 7,500円。差分1ロットならこの金額が必要です。
片方を決済した瞬間に必要証拠金が復活する
見落とされやすいのがここです。公式ヘルプは「ヘッジ注文の一方を決済すると、もう一方のヘッジが解除され、残りの注文に対して必要証拠金が課されます」と書いています。
つまり両建てを解いた瞬間に、それまで0だった必要証拠金がまるごと発生します。残高に余裕がないと、解いた直後にストップアウトが起きるため、決済の順番と余剰証拠金は事前に計算しておく必要があります。
公式ヘルプの例です。100 USDを入金しレバレッジ1:2,000でEURUSDを1ロット両建てすると、余剰証拠金は86 USD。ここで必要証拠金要件が引き上げられてレバレッジが1:200になると、売り建玉を決済するには買い建玉に 550 USD の必要証拠金が要るため、464 USD不足して決済できません。
経済指標の前後や休場の前後は証拠金所要額の引き上げ(HMR)が入るため、この状態が起きやすくなります。
「両建て解除」機能を使えば2つ同時に閉じられる
片方ずつ決済すると必要証拠金が復活しますが、Exnessには反対方向の2つを一度に決済する「両建て解除」機能があります。
公式ヘルプ「注文の決済」に手順が載っています。Exnessトレードなら〈口座タブ → 建玉タブ → 反対方向の注文を含む銘柄を選択 → 両建て解除タブ → 決済する注文を選択 → 確定〉。Exnessターミナルなら〈注文を発注 → 鉛筆アイコンでポジションを変更 → 両建て解除タブ〉です。
公式ヘルプの説明です。「両建て解除処理中には、2番目のポジションの注文価格を使用して、最初のポジションを決済しますが、2番目のポジションは最初のポジションの注文価格で決済されます」。
つまり両建て解除ではお互いの建値で決済し合う形になります。「注文の数量が異なる場合は、片方が完全に決済され、もう一方は一部のみ決済されます」ともあるので、数量がずれているときは残りが片建てとして残る点に注意してください。
MT4/MT5にも同じ機能(Close By)があります。片方ずつ決済する方法と、両建て解除で同時に閉じる方法とでは、必要証拠金の動きがまったく違うので、両建てを組んだ時点で解除の手順まで決めておくのが安全です。



同一口座内の両建ては「建てるとき」ではなく「解くとき」にお金が要る、と覚えておくといいよ
Exness(エクスネス)で口座を分ける両建て|自由なのは形、線は目的で引かれる


複数の取引口座に分ける形と、他社をまたぐ形です。ここが解説記事で見解の割れているところですが、「口座を分けること」と「分けて何をするか」を分けて読めば混乱しません。
サポートの回答(2024年2月の記録)と、そこに書かれていないこと
当サイトでは2024年2月にExnessのサポートへ問い合わせを行い、次の回答を得ています。当時の記録として掲載します。




回答の要点は3つです。
- 「トレード手法としまして、禁止事項としてご案内しておりますものは特段ございませんところ、1つの取引口座内、あるいは複数の取引口座間での両建てをいただくことは可能でございます」
- 「1つの取引口座内で、同一銘柄、同一ロット数、逆方向のポジションをお持ちいただく、いわゆる完全両建ての場合、弊社では必要証拠金がゼロとなります」
- 「こちらが、複数の取引口座間にまたがります場合、それぞれのポジションに必要証拠金が発生致します」
注意したいのは、この回答が「口座を分けて建てられる」と言っているだけで、目的については何も言っていないという点です。「口座を分けて建てられる」ことと「分けて何をしてもよい」ことは、別の話です。
また、2026年現在Exnessのサポートに日本語対応はありません(対応言語は英語・中国語・タイ語・ベトナム語・アラビア語・ヒンディー語・ウルドゥー語の7言語)。同じ質問を今するなら英語での問い合わせになります。
複数口座では必要証拠金が相殺されない
サポート回答のとおり、口座を分けると、それぞれの口座で必要証拠金が発生します。口座をまたぐと相殺されません。
| 両建ての形 | 買い1ロットの必要証拠金 | 売り1ロットの必要証拠金 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 同一口座内 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 口座Aと口座Bに分ける | 7,500円 | 7,500円 | 15,000円 |
※ドル円1ロット・1ドル150円・レバレッジ1:2,000で計算。口座を分けたほうがストップアウトまでの距離は近くなります。
2.5条が名指しするのは「目的」のほう
禁止類型を定めているのは顧客契約 PART C 2.5条です。原文の該当箇所を挙げます。
顧客契約 PART C 2.5条の原文(英語・クリックで開く)


出典: Exness 顧客契約 Version: 24 July 2026 /038(51〜52ページ)
条文が挙げているのは internal hedging within the Client’s account and/or in coordination with other parties、hedging in bad faith、risk free profiting などで、いずれも「両建て」という語も「複数口座」という語も使っていませんです。
措置は全口座の閉鎖・停止、取引の取消、内部振替の無効化、レバレッジの引き下げ、利益の取消、出金自動化の停止まで含まれ、「当社が当該行為に関与していると判断した他のクライアントの口座」にも及びます。


複数口座の協調運用を判定する5つの指標
2.5条の19番目「multiple account operation」には、判定に使う指標が明示されています。
- 同一の場所から操作されている口座
- 同じIPアドレス/ID/電話番号などを使用・表示している口座
- 同じ入出金パターンを示す複数の口座
- 類似または同一の取引パターンを示す口座
- 同じ端末を共有している口座
自宅のPC1台で自分の口座を2つ使えば(1)(2)(5)には当てはまりますが、それ自体は違反になりません。他の禁止類型と組み合わさったときに、この5指標が「協調していた証拠」として使われる、という構造です。


他社をまたぐ両建ては相手業者の規約しだい
Exness側に他社との両建てを禁じる条文はありません。ただし相手の業者が禁止していれば、そちらの口座で規約違反として扱われるため、実質的には相手業者の規約でリスクの大きさが決まります。
当サイトでは、他社の両建てルールを一覧表にすることはしません。各社の規約は改定されますし、業者の公式文書を確認せずに「あの業者は許可」と書くのは正確ではないためです。使う予定の業者の顧客契約を、ご自身で必ず確認してください。
「ゼロカット狙いの両建て」が成立しない2つの理由


「2つの口座で反対のポジションを持ち、片方をゼロカットさせて、もう片方の利益だけ残す」。両建ての手法として最もよく紹介される形ですが、これは規約と仕組みの両方で止められています。


理由1|公式が「有効証拠金マイナス・残高プラスは対象外」と明記している


公式ヘルプ「マイナス残高保護」の一文です。「有効証拠金がマイナスで、残高がプラスの取引口座(指値注文の場合に可能)に資金が入金されると、そのマイナスの有効証拠金はマイナス残高保護の対象とはなりません。差額は入金から差し引かれます。」
ゼロカット(NULL操作)の条件は「すべての注文がストップアウトにより決済され、口座の残高がマイナスであること」です。両建ての含み損は有効証拠金だけを減らし、決済が済むまで残高はプラスのままなので、条件を満たしません。
- 完全ヘッジされた未決済トレードがある口座の残高が 1,000 USD
- XAUUSDの1ロットの買い注文と1ロットの売り注文
- このヘッジ注文の最終結果は -1,050 USD、現在の有効証拠金=-50 USD
この状態で100 USDを入金してもNULL操作は発生せず、新しい残高1,100 USD に対して有効証拠金は50 USD、つまり50 USDの損失がそのまま残ります。


理由2|無制限レバレッジにするとストップアウト保護が使えないことがある
この手法は「無制限レバレッジで少額の証拠金にして、わざと飛びやすくする」ことを前提にしています。ところが公式ヘルプ「無制限レバレッジ」には、次の注記があります。


「トレーダーの利益とリスクのバランスをとるために、無制限レバレッジに設定された取引口座では、ストップアウト保護がご利用になれない場合があります。」
あわせて、無制限レバレッジで取引できる銘柄は「外国為替のメジャー通貨とマイナー通貨ペア」と「貴金属はゴールド(XAU)とシルバー(XAG)ペア限定」だけです。株価指数・エネルギー・暗号資産・株式は対象外なので、これらで同じ組み立てはできません。
週末の窓を狙う版も条文が名指ししている
「金曜のクローズ前に両建てして片側だけ決済し、月曜の窓で取る」という派生形も出回っています。これは2.5条の14番目 ‘expected’ price gap abuse(予想された価格ギャップの悪用)に当たります。
実務上も、週末の休場前後は証拠金所要額の引き上げ(HMR)が適用され、休場前は最大3時間・休場明けは1時間レバレッジに上限がかかるため、狙ったロットを建てにくくなっています。



つまり、ゼロカットを当てにした両建ては全部ダメってこと?



「ゼロカットが起きたらラッキー」ではなく「ゼロカットさせる前提で組む」形がダメなの。相場観にもとづくヘッジは何も問題ないよ
Exness(エクスネス)の両建てのコストを実数で見る


両建てで一番効いてくるのはコストです。ポジションが2つある以上、スプレッドも手数料も2倍かかります。公式サイトの銘柄データから、実際の金額を出します。


1ロットの両建てを建てて決済するまでのコスト
| 口座タイプ | XAUUSD(ゴールド) | EURUSD |
|---|---|---|
| スタンダード | 52.0 USD | 16.0 USD |
| プロ | 36.4 USD | 12.0 USD |
| ロースプレッド | 32.0 USD | 10.0 USD |
| ゼロ | 32.0 USD | 10.0 USD |
買い1ロットと売り1ロットを建て、両方を決済するまでの合計です(平均スプレッド+往復手数料。2026年9月10日時点の公式データ)。ゴールドをスタンダード口座で両建てすると、建てた瞬間に52ドルのマイナスから始まることになります。
何ドル動けば損益分岐か
コストを値幅に置き換えると、両建てが成立する条件が見えます。ゴールド1ロット(100オンス)は1ドルの値動きで100 USDの損益になるので、往復コストを100で割れば必要な値幅が出ます。
| 口座タイプ | 両建て1ロットのコスト | 必要な値幅(XAUUSD) |
|---|---|---|
| スタンダード | 52.0 USD | 0.52ドル |
| プロ | 36.4 USD | 0.37ドル |
| ロースプレッド | 32.0 USD | 0.32ドル |
| ゼロ | 32.0 USD | 0.32ドル |
ゴールドは1日で数ドル動く日も珍しくないので、値幅そのものは十分に見えます。ただしこれは「片方を建値で決済できた場合」の計算で、実際には解除のタイミングと決済価格のずれ(スリッページ)が乗ります。とくに指標発表の直後はスプレッドが広がるため、この表の値幅では届かないことがあります。
ゼロ口座のゴールドは片道5.50ドル|「ゼロ口座が常に最安」ではない
ゼロ口座は「スプレッド0.0pipsから」で知られますが、手数料は銘柄によって大きく変わります。
| 口座タイプ | XAUUSDの平均スプレッド | XAUUSDの手数料(片道) | EURUSDの手数料(片道) |
|---|---|---|---|
| スタンダード | 26.0 pips | なし | なし |
| プロ | 18.2 pips | なし | なし |
| ロースプレッド | 9.0 pips | 3.50 USD | 2.50 USD |
| ゼロ | 5.0 pips | 5.50 USD | 2.50 USD |
ゴールドではゼロ口座の手数料がロースプレッド口座より高く、スプレッドの差と相殺されて結果はどちらも32.0 USDで並びます。「ゼロ口座なら安い」と決めつけず、扱う銘柄で比べてください。
公式ヘルプによると、ゼロ口座のゼロスプレッドは「取引量の多い上位30銘柄については1日のうち95%、それ以外の取引可能な金融商品については1日のうち50%の時間帯」です。常時ゼロではありません。


持っているあいだにかかり続けるコスト
両建てのコストはスプレッドと手数料だけではありません。日をまたぐと次の2つが乗ります。
- スワップポイント|スワップフリー対象外の銘柄では、買いと売りの両方に発生する。マイナススワップが重なると保有しているだけで減っていく
- 持ち越し注文の管理手数料|公式ヘルプが根拠を顧客契約 第C部2.5項・第E部7.1項と明記している手数料。日中取引が中心という前提から外れると、既存の未決済注文も含めて直ちに適用されることがある
管理手数料は1ロット1泊あたり XAUUSD 200 USD / XAGUSD 150 USD / BTCUSD 50 USD / USDJPY・EURUSD 25 USD など。両建てなら2ポジション分なので、長期の両建てを組む前に必ず確認してください。
スワップフリーは「持ち越しが多い」と外れる
「ゴールドはスワップフリーだから中長期の両建てができる」と紹介されることがありますが、公式ヘルプはこう書いています。


「スワップフリーの適用は取引活動によって決まります。すべての口座は初期設定でスワップフリーとなっています。主に取引時間内に取引せず、大量の注文を翌日まで持ち越す場合、スワップフリーが適用されない場合があります。」
同じ記事には「スワップフリーステータスを維持するには、日中の取引を中心とし、翌日に持ち越す注文を最小限にすることをおすすめいたします」「弊社は全ての取引口座においてスワップフリーステータスを取り消すことができます」ともあります。
つまり「スワップフリーを当てにして長期間ポジションを持ち越す」という使い方が、スワップフリーを失う条件そのものです。ここは記事の書きぶりが公式と逆になりがちな箇所なので注意してください。


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Exness(エクスネス)の両建てに向く口座タイプ|5種類を実データで比べる


Exnessの口座タイプは5種類です(4種類と紹介されることがありますが、スタンダードセントが抜けています)。両建てではコストが2倍になるため、選び方の基準は通常の取引と少し違います。


| 口座タイプ | スプレッド | 取引手数料 | 取引できる銘柄 | 両建てでの位置づけ |
|---|---|---|---|---|
| スタンダードセント | 0.3 pipから | なし | 31 | 練習向け。株価指数・エネルギー・株式は扱えない |
| スタンダード | 0.2 pipから | なし | 241 | 手数料計算が不要。ただしゴールドのコストは最も高い |
| プロ | 0.1 pipから | なし | 241 | 手数料なしで最も狭い。コスト計算がシンプル |
| ロースプレッド | 0.0 pipから | 片道 最大3.50 USD | 215 | ゴールドの実コストはゼロ口座と同水準 |
| ゼロ | 0.0 pipから | 片道 0.02 USDから | 216 | FXは最安。ただしゴールドは片道5.50 USD |
銘柄数は2026年9月10日に公式サイトの銘柄データから集計した、実際に取引できる銘柄の数です。
- 手数料の計算を増やしたくない|プロ口座。手数料ゼロで平均スプレッドが最も狭い
- FXメジャーで回数を重ねる|ゼロ口座かロースプレッド口座。EURUSDの往復コストは両建て1ロットで10.0 USD
- ゴールドを扱う|ロースプレッドかゼロ。どちらも両建て1ロットで32.0 USDで並ぶ。スタンダードは52.0 USDで差が大きい
- まず仕組みを試したい|スタンダードセント。ただし扱える銘柄は31だけ


無制限レバレッジの3条件と、効く銘柄
両建てとセットで語られやすい無制限レバレッジですが、条件も対象銘柄も限定されています。




- 取引口座の資金(有効証拠金)が5,000 USD未満であること(4,999.99 USD以下)
- 注文10件以上(指値注文を除く)を決済していること
- その合計が最低5ロット(または500セントロット)以上であること
②③はパーソナルエリア内のすべての本取引口座の合計で判定されます。有効証拠金が5,000 USDを超えると自動的に通常のレバレッジに戻るという点も、条件を満たしたつもりで外れやすいポイントです。
対象銘柄は「外国為替のすべてのメジャー通貨とマイナー通貨ペア」と「貴金属はゴールド(XAU)とシルバー(XAG)ペア限定」です。株価指数・エネルギー・暗号資産・株式では効きません。


【FAQ】Exness(エクスネス)の両建てについてよくある質問


Exness(エクスネス)の両建てまとめ


Exnessに「両建て禁止」という条文はありません。ただしそれはパターンで線が引かれていないというだけで、何をしてもよいという意味ではありません。
- 同一口座内は公式機能。完全ヘッジなら必要証拠金は全口座タイプで0。ただし解除した瞬間に必要証拠金が復活する
- 複数口座間も口座を分けること自体は自由。ただし必要証拠金は相殺されず、ストップアウトまでの距離は近くなる
- 複数業者間はExness側に禁じる条文はないが、相手業者の規約しだい
- 線は「目的」で引かれている。2.5条が挙げるのは internal hedging / hedging in bad faith / risk free profiting といった型で、両建てという語は使われていない
- ゼロカット狙いの両建ては成立しない。有効証拠金がマイナスでも残高がプラスなら保護の対象外で、無制限レバレッジにするとストップアウト保護が使えないこともある
- コストは1ロットの両建てで10.0〜52.0 USD。ゴールドはロースプレッドとゼロが同水準で、スタンダードとは20 USDの差
- スワップフリーは持ち越しが多いと外れる。長期保有前提の設計は、スワップフリーを失う条件そのもの
相場観にもとづいてリスクを一時的に消すヘッジであれば、Exnessの条件(同一口座内の必要証拠金0・狭いスプレッド)は素直に使えます。「相場が当たらなくても儲かる形」を口座構成で作りにいく発想だけを避ければ、規約に触れることはまずありません。


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